事例1~JA木野様 とうもろこし選果施設(品種: ホワイトショコラ)

トウモロコシ選別の新しい常識
―X線透過による先端不稔検査ライン―

導入前の課題 ・不稔検査は手感覚で、7名8時間の選別作業
・音声付デジタルはかり3台にて計量作業
導入後の内容 ・X線検査装置による皮付きトウモロコシの不稔検査
・重量選別機によるランク選別
・重量選別機の故障に備えて、X線透過度(濃淡)による推定重量による選別も可能に
・パソコンシステムによる生産者ごとの生産量・良/外品率の管理

糖度15以上の特産品「ホワイトショコラ」の選果作業

白いスイートコーン「ホワイトショコラ」の選果に、以前は手感覚による不稔(身が先端まで詰まっていない)検査を行っておりました。また、計量作業も台はかり3台を使用して手作業での計量作業を行っており、集荷時期の8月~は他の野菜等と重なる繁忙期で、作業効率化・環境改善を課題としておりました。

ホワイトショコラ箱詰めのホワイトショコラ

X線検査装置、重量選別装置、集計システムによる自動化
ー全行程を約4名で完了。効率化に貢献ー

多くは異物検査に使用されるX線検査装置の技術を応用し開発された、トウモロコシの不稔検査を行えるソフトを搭載した「X線コーン先端不稔検査装置」を導入いただきました。こちらの器物は北海道立総合研究機構中央農業試験所様・ホクレン農業協同組合連合会の農業施設課様のご協力をいただき性能調査試験を行っております。いままで手感覚で行っていた不稔検査からX線という「目」による検査に改善しました。検査精度もよく、結果も数値化され、好評いただいております。

また下段では重量選別装置を通過し、実を壊さない、皮が引っかからないように設計された振分フリッパーによって、4段階に振分け、箱詰めを行います。

一連の行程はほぼ4名にて行うことができます。

選別結果はパソコンシステムによって管理をし、選果のデータ管理がスムーズになっております。

御担当者様の声

JAkino_staff

JA木野 農産販売部
左:西川 次長様
右:光澤 課長様
毎年繁忙期には選果人員の確保が厳しい中で7名→4名と昨年の約半数にて選果出来たのは大きい。
今後はこの選果ラインを他の青果物でも利用できないかテストをして最大限に利用していきたいと考えています。